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#001 68歳男性
万歳三唱で見送って欲しい。
死出の旅路というじゃないですか。別れがしめっぽくちゃ、未練が残る。あっちの世でもうまくいくように最後は万歳三唱で景気よく見送ってほしいね。
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#002 23歳女性
ペットともお別れしたい。
犬や猫はお葬式場に入ってはいけないの?シロとクローバーだって、親や兄弟と同じくらいわたしの大切な家族。お葬式にはちゃんと参列してほしい。
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#003 38歳女性
メイクで10歳は若返らせてほしい。
お葬式って女性にとっては試練。故人は何十人もの参列者に顔をのぞかれるわけでしょう?死化粧がキメ手。「いつまでも若かったね」っていわれるのが理想です。
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#004 45歳男性
お経を通訳してやってほしい。
お経は日本人が聞いてもわからない。ましてや外国人にはのろいの呪文に聞こえると思う。わたしの葬式には海外の友人も来るはず。彼らにお経を翻訳してやってほしい。
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#005 28歳女性
家族といっしょに旅立ちたい。
あの世ってほんとうにあるのかな。もしあるならひとりでそんな怖い場所へ行くのは心細い。いつでも家族の顔が見れるように、棺には家族写真を絶対入れて!
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#006 32歳男性
わたしの思い出喫茶を。
大げさな葬式場は必要ない。友人が自由に集まれる部屋がひとつあればいい。お茶やコーヒーで一息つきながら思い出話を語る空間。わたしの「思い出喫茶」です。
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#007 36歳女性
天国への船出を祝ってほしい。
お葬式は天国へと向かう出航式だと思う。フェリーが港を出るときに、見送り客が空に風船を飛ばすでしょう。あんな感じにわたしの霊柩車を見送ってほしいな。
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#008 26歳男性
Tシャツやセーターで参列するお葬式。
お葬式は家族や友達と最後に会う日。他人行儀にあらたまった感じじゃなんか寂しい。みんなには普段着で来てほしい。夏はTシャツ。冬はセーターで。
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#009 42歳男性
家族がそばにいてくれるだけで、しあわせ。
かしこまった儀式は不要。立派な祭壇も必要ない。参列者も少なくていい。ただひとつ、いままでいっしょに暮らして来た家族がそばにいてくれるだけで満足。
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#010 52歳女性
家族にお金を遺せるお葬式を。
わたしの死で大変な思いをするのは、わたしじゃない。家族だ。もうこの世にいない自分のために無駄なお金を使うことはない。家族にお金を遺せる葬式を頼みたい。
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#011 45歳男性
お義理でお参りには来てほしくない。
義理やおつきあいは大切。でも、自分の最後のときぐらいは気の置けない仲間だけで過ごしたい。わたしのお葬式には親友数人だけ呼んでくれれば十分だ。
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#012 55歳女性
会葬者一人ひとりにメッセージを贈る。
家族。地元の親友。高校の恩師。戦場の同僚や上司。振り返れば大勢の人に支えられてきたわたしの人生。お葬式では最後にみんなに感謝の手紙を渡したい。
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#013 42歳男性
会葬礼状を直筆で書きたい。
葬式はいつも突然。みんな仕事や用事をわざわざキャンセルして来てくれる。会葬者にはまごころを伝えるのが礼儀というもの。会葬礼状は自分で前々から書くつもり。
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#014 45歳男性
参列者をもてなすお葬式パーティーをしたい。
お葬式の主役は故人じゃないと思う。お葬式は故人が生涯お世話になった人びとにお礼をする場じゃないかな。わたしの葬式は恩人をもてなすパーティーにしたい。
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#015 33歳女性
旦那がつくる卵チャーハンを最後に食べたい。
お供え物って、死んだ人はちゃんと食べられるんですよね?だったら、わたしの大好物を供えてほしい。ケーキにあんころ餅に…でもいちばんは旦那の卵チャーハン。
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#016 38歳女性
丹精して育てた花たちに包まれたい。
お葬式の花は菊じゃなきゃダメ?できればわたしは自分のお気に入りの花たちに囲まれたい。供花には庭で育てている鉢植えやプランターの花を使ってほしいです。
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#017 25歳女性
白雪姫と7人のこびとのイメージで。
身にまとうのは純白のドレス。棺には透明なクリスタル製。式場はお花畑のように。って少女趣味?でももし早死にしたらこのくらいしてもらわなきゃ報われない。
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#018 25歳男性
パレードのような葬列で最後を飾ってほしい。
昔は霊柩車ではなく、棺をみこしに納めてみんなで墓までかついだと祖母から聞いた。おみこし、いいじゃない。僕の最後には華々しいパレードで飾ってほしいな。
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#019 26歳女性
いちばん“わたしらしい姿”で最後を迎えたい。
いわゆる白装束や死化粧は嫌。最後の場面もいつものわたしで迎えたい。身につけるのはお気に入りの服にヒールにアクセサリー。化粧もナチュラルメイクで。
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#020 36歳男性
最後のコーナーもバイクで風を切りたい。
愛車のバイクは俺の足も同然。三途の川もコイツと渡りたいほど。葬式には絶対この相棒も飾ってほしい。火葬場までの道も霊柩車じゃなくてコイツで送ってくれ。
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#021 21歳女性
わたしに手向ける花は、おいしい花を。
死者だってお腹はすくと思う。いただくのがお花だけじゃ飢え死にしちゃう(笑)わたしに手向けてくれる供花はイチゴや旬の果物がなった、おいしいお花を。
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#022 35歳男性
長生きできるお葬式を。
たぶん自分が死ぬときは、友人たちもいい年寄りになってるだろう。お葬式はバリアフリーで。腰掛けは多く。血圧測定器やAEDもあるとお年寄りにやさしいね。
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#023 28歳女性
祖母にもらった着物を着せてほしい。
_お葬式って成人式と似ていると思う。次の世界へ進むためのたいせつな式典。だから最後の日も晴れ姿でのぞみたい。式のときは大事にしている着物を着せてほしい。
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#024 48歳男性
遺族が疲れないお葬式を。
式の段取りに参列者へのあいさつ、通夜の炊き出し、焼香の順番決め。ただでさえ心が弱ってる家族にお葬式の準備は酷。家族がラクできるお葬式を頼みたい。
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#025 28歳男性
遺影の代わりに似顔絵を飾りたい。
お葬式では、遺影が自分の顔。わたしの最後の印象が、目が半開きの笑顔じゃ悲しい。遺影は似顔絵にしようと思う。自分らしさが伝わる絵をプロに頼んでほしい。
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#026 28歳男性
自分で棺をデザインしたい。
棺桶は、人が最後に入る家だと思う。デザインをやっている人間としては大切な家を赤の他人にまかせておけない。自分が入る棺桶は自分でデザインしたい。
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#027 32歳男性
タキシードで正装してお棺に入りたい。
死者はお葬式で大勢の人と「ご挨拶」する。死んだからといって失礼な格好で人前には出られない。式当日はフォーマルなスーツで決めようと思う。
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#028 78歳男性
最後の朝もいつもの玄関から出発したい。
生まれてこのかた我が家から離れたことがない。78年間ずっと「いってらっしゃい」と見送ってくれた玄関。最後の朝もこの我が家の玄関から旅立ちたい。
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#029 31歳女性
遺影には20代の頃のお見合い写真を。
遺影の写真はみんなの記憶にずっと残るもの。できれば年老いた姿ではなくて、きれいな印象でおぼえてもらいたい。遺影には若いころのお見合い写真を使ってほしい。
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#030 19歳女性
メル友のコも呼んでほしい。
お葬式は友だちと会える最後のチャンス。ひとりでもたくさんの友だちにお葬式に来てほしい。まだ会っていないメル友のコも最後に顔を見たいなぁ。
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#031 29歳男性
映画の1シーンのような埋葬にしてほしい。
墓場に降りそそぐ雨。大きな黒傘をさす牧師。まわりに集う喪服の人びと。アメリカの映画に出てくる埋葬シーンにあこがれる。ぜひわたしの葬式では埋葬を。
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#032 46歳男性
最後に夕焼けを見たい。
赤い夕日を見ると子どもの頃を思い出す。懐かしさでこころが凪いでいく。あの世へ旅立つそのとき。小心なわたしは動揺するだろう。最後に夕日を見せてほしい。
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#033 45歳男性
白山に骨をまいてほしい。
山に登ると自分の存在がちっぽけになる。自然の一部になった気がする。わたしは死とは自然に還ることだと思う。遺骨は母なる自然のなかへまいてほしい。
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#034 67歳男性
一人ひとりに謝りたい。
まわりを顧みず好きなことばかりやってきた67年。思えばいろんな人に迷惑をかけた。あの世へ行く前にきちんと謝っておきたい。わたしの葬式は懺悔の式だ。
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#035 25歳男性
アルプスの高原でお葬式を挙げたい。
葬式場の雰囲気って暗くない?死って、人生というレースのゴールを切った瞬間。もっとすがすがしい気分になれる場所がいい。たとえばアルプスの高原のような。
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#036 56歳男性
お世話になった人に直接お礼をいいたい。
生前葬というやつがあるでしょう。死ぬ前にお葬式を挙げるやつ。お世話になった人びとには自分の口から「ありがとう」を言いたい。わたしのお葬式は生前葬で。